■サルの脳にニューラルネットワークをつなげ、AIが生成する画像によって特定のニューロンが活性化するかどうかを確認する実験がおこなわれた■生成された画像の中には、実際にサルが過去にみたものを彷彿とさせるものもあった■「顔」を認識するニューロンをターゲットとしたものであったが、AIは「顔」と呼べない画像も多く生成した
どうしてこんな実験を思いつくんだ…
ハーバード大学の科学者らが、一風変わった実験を実施した。サルの脳にニューラルネットワークを接続し、サルが「顔」を認識する際に活性化するニューロンを刺激しようと試みたのだ。
研究者は、AIによって作り出される画像を示すことで、それら特定のニューロンをできるかぎり活性化させようとしたらしい。出来上がったものは、人間からするとちょっと不気味な画像である。
できあがったのは「悪夢」のような顔
AIシステムは近くの他エリアを刺激することなく、個別の脳細胞を刺激する画像を生成することを学習できたのだが…
できあがった画像は、「顔」と呼べるかどうかも際どい悪夢のようなものだった。
“XDREAM” と呼ばれるそのアルゴリズムは、ニューロンがどの画像に強く反応するのかといったフィードバックを受けながら、画像のモーフィング(変形処理)をおこなった。
「もし脳細胞が夢をみているのだとすれば、これらの画像がその夢の内容です」神経科学者のカルロス・ポンセ氏はそのように語っている。「これは脳のボキャブラリーが目に見える形になったものであり、私たち人間の目線からのバイアスを排除したものだといえます」
AIが生成した画像が示すもの
ニューロンの中には、研究者が認識した対象物にぼんやり似ている画像に反応をみせたものも確認された。これは、研究者が現実世界の特定の物質に対応する猿のニューロンを識別できたことを示唆している。
たとえばサルの顔のような赤っぽい画像は、赤い首輪を身に着けた別のサルの可能性がある。
手術用のマスクをした顔のような画像は、研究室のサルの世話をしてエサをあげていた女性を示すものかもしれない。彼女は実際に、画像のものと似たようなマスクを身に着けていたという。
ただし今回は「顔」を認識するニューロンをターゲットとしたものであったが、AIは「顔」と呼べない画像も多く生成した。精度にはまだ改善の余地があるだろう。
ポンセ氏は、「私たちが推測するのでなく、1つの細胞がエンコードしたものが示されたのがとてもエキサイティングでした」と語っている。
これが本当に猿が見ていたものなのかは定かではないが、可能性は高い。そのうちペットの考えていることも丸わかり、翻訳こんにゃく顔負けな機械ができるかもしれない。
(出典 news.nicovideo.jp)
サルの「頭の中の画像」が完全に悪夢 - ニコニコニュース Credit: futurism Point □サルの脳にニューラルネットワークをつなげ、AIが生成する画像によって特定のニューロンが活性化するかどうかを確認する実験がおこなわれた□ ... (出典:ニコニコニュース) |
数十年後には、当たり前の技術になっているのでしょうか(@_@;)
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