飼い主が感染したら、ペットは?≪北海道獣医師会≫
飼い主感染時は犬猫接触避けて 新型コロナで獣医師会 北海道獣医師会は27日までに、新型コロナウイルス感染について、犬や猫の飼い主に向けた注意文をホームページ(HP)に掲載した。 犬や猫が感染したり、媒介したりすることはないと指摘。ただ、ウイルスが突然… (出典:社会(時事通信)) |
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最近は街なかでも、観光地に向かう高速道路のサービスエリアでも、愛犬連れのクルマをよく見かけるようになった。以前より、劇的に愛犬同伴可能な施設が増え、高速道路のサービスエリアでもドッグランやペット用のごみ箱が置かれているぐらいで、愛犬家にとってはクルマでの移動がより快適になっている。
だが、いいことばかりではない。「この乗せ方はマズイのでは?」、「こんなことをしたら迷惑をかけるのでは?」という愛犬家のクルマを見かける。そして、その行為は、道路交通法違反になる可能性すらあるから注意したい。
まずは、愛犬を膝の上に乗せて運転すること。いつもすぐ近くにいたいから、後席に乗せると寂しがるから……と理由はさまざまだろうけど、前方視界を遮り、運転に集中できない、急ブレーキを踏んだときにフロアに落ちてペダル操作に支障をきたすなど、危険極まりなく、事故に直結。
実際、道路交通法第55条2項には、「車両の運転者は、運転者の視野若しくはハンドルその他の装置の操作を妨げ~中略~車両の安定を害することができないこととなるような乗車をさせ、又は積載をして車両を運転してはならない」とある。愛犬を膝の上に乗せているのは、まさに「運転者の視野若しくはハンドルその他の装置の操作を妨げ」に該当する。
山口県では、トイプードルを膝の上に乗せて運転していた男性が逮捕されたという話もあったぐらいなのである。
愛犬を後席に適切な拘束装置に入れて乗せるのは、可哀相で無理、というなら、助手席に安全に乗せる方法がある。小型犬以下のサイズに限られるものの、ホンダ純正のHonda Dogシリーズというドッグアクセサリーにある「ペットシートプラスわん」だ。助手席に確実に固定でき、内部には飛び出し防止リードが備わり、前部の傾斜によってエアバッグの展開を避けられる。また、大部分がメッシュ窓のため通気性に優れ、飼い主と愛犬のアイコンタクトも容易な、こういった助手席に設置可能な安全なアクセサリーを用意することだ。
とにもかくにも、運転席の膝の上はもちろん、なんの拘束装置、保護アイテムなしで、フリーでクルマに乗せるのは、絶対にやめてほしい。万一の際、車内を舞い、車外へ投げ出されたりして、命を落とすこともありうる。
次にありがちなのが、助手席や後席の窓から大きく顔を出し、風を浴びている犬だ。クルマ酔いするからそうさせている……という愛犬家もいるだろうが、これもまた危ない。急ブレーキ、カーブや追突事故などで車外に放り出され、後続車に轢かれるという悲惨な事態が起こりうる。
これも、道路交通法違反になる可能性大。道路交通法70条、および先ほどの道路交通法55条2項の「安全運転義務」に引っかかるかもしれないのだ。というよりも危険すぎるので、違反かどうかより命にかかわり、また車外へ飛び落ちた場合、後続車を事故に巻き込む可能性もあるので、愛犬を愛しているなら、絶対にやめていただきたい。
理想は愛犬用シートベルトなどを装着させることだが、そこまでできないというなら、せめてシートベルトなどで固定できる縁のある愛犬用ベッドを後席に装着して乗せるか、引っ張られたときに首だけに負担がかからない胴輪+リードでヘッドレストにつなぐなど、ドア開閉時に車外へ飛び出さないための配慮が必要だ。
そして、これもよく見かける行為が、リヤワイパーに愛犬のうんちを入れた袋をぶら下げて走っているクルマだ。そもそも車体になにかをぶら下げていること自体が道路交通法違反。道路交通法第55条に「乗車若しくは積載のために設備された場所以外の場所に積載して車両を運転してはならない」とある。というより、そもそも、うんちをぶら下げて走っていること自体、カッコ悪いでしょ。後続車に対して失礼でしょ!!
しかも、もしその袋が落ちてしまった場合、車体からものを投げたのと同じで、それを禁止している道路交通法第76条第4項第5号の違反になる可能性大である。
とはいえ、ドライブ先で愛犬がうんちをして、持って帰ること自体はいいことだ。ラブラドールレトリーバーとジャックラッセルの2頭と暮らすわが家では、ドライブ先でうんちをしたときには、水に流せる袋に取り、近くにトイレがあれば探して流すことにしているが、場所によってはトイレが見つからず、流すことがままならないこともある。
そんなときに活躍してくれるのが、「うんちが臭わない袋BOS」である。元々、医療用の防臭袋で、それに入れて密閉すれば、車内に置いても臭わない。トランクなど、飼い主と愛犬家ら遠い場所に置いておけば、さらに気にならない。愛犬とのドライブの必需品であり、それこそトイレが使えない災害時にも大活躍してくれるアイテムというわけだ。インターネット通販などで購入でき、小型犬ならSサイズ、中大型犬ならMサイズが使いやすい。
ちなみに、日本では違反にならないけれど、福祉の国であると同時に、動物、ペットの福祉でも世界をリードする先進国スウェーデンでは、ペットの管理についても厳しく取り締まられている。クルマにケージを積み、ペットを乗せて移動する場合、3時間以上連続して閉じ込めてはいけない。違反すると厳しく取り締まられるらしい。
日本でも、東洋大学の国際観光学科に「ペットツーリズム論」という科目があり、そのシンポジウムに参加したことがあるのだが、やはり国内でも、愛犬とのドライブ旅行、狭い空間での窮屈な移動は、3時間以内がよいという話もあった。毎月のように愛犬2頭を連れてドライブに出掛けているわが家の場合、最善の快適を保ちつつ(乗車場所、その快適度、空調、換気、水分補給など)、2時間に1回はサービスエリアのドッグランや緑地に出して新鮮な空気を吸わせ、お散歩し、排泄させ、水分補給をさせている。
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