フランス映画界にその名を刻む巨匠ジャック・ベッケル監督を父に持ち、自身も60年代から第一線で活躍をつづけるジャン・ベッケル監督が、ゴンクール賞受賞作家ジャンクリストフ・リュファンベストセラー小説を映画化した『再会の夏』(12月13日公開)。このたび本作から、劇中で重要な役割を担う“イケメン犬”の凛々しい姿を収めた場面写真を独占入手した。

【写真を見る】フランス映画界の名匠も虜にした“イケメン犬”とは?

本作は第一次世界大戦後のフランスの片田舎を舞台に、主人を待ち続ける一匹のイヌと勲章にまつわる、絶えることのない愛と信頼を描いたフランス版“忠犬”物語。戦争の英雄で武勲をあげたはずのジャック・モルラックは、留置所に収監され頑なに黙秘を続けていた。そんななか、彼を軍法会議にかけるか決めるためにパリからやってきた郡判事のランティエ少佐は、留置所の外で1匹のイヌが吠え続ける姿を目にする…。

本作に登場するのは日本では珍しいボースロンという犬種で、現在軍用犬として活躍するドーベルマンの原種といわれている。忠誠心を持ち、顔良し・頭良し・体格良しのすべてが揃った、まさにドッグ界きってのイケメン犬種。しかも、劇中のほとんどのシーンを演じているイェーガーは、2016年に“フランスで一番美しいボースロン”に選ばれたイケメン犬の中のイケメン犬だ。

2ヶ月半に渡る撮影期間、これまで何百本もの映画への参加経験を持つ調教師のピエール・キャデアックに預けられたイェーガー。彼のブリーダーであるギィ・ボヌフォアは「こんなに長い間、イェーガーを預けるのは不安だった。繰り返される撮影や塹壕や武器などの戦場の音、叫び声をあげる兵士たちにも耐えられる、タフな精神力が求められた。普通の犬なら不安で気持ちを遮断してしまう」だろうと当時を振り返る。

それでもピエールの卓越した導きによって、戦場シーンの一部を除いて代役なしで演じ抜いたイェーガー。しかも一部のシーンで代役を務めたのはイェーガーの父であるカルマだったそうで、わずか2頭で撮影を乗り切るという、ボースロンのタフさと聡明さが顕著に現れた撮影となったようだ。ちなみに、撮影を通してボースロンの虜になったベッケル監督は、撮影後に1頭迎えようと考えたという逸話も。

いまでも戦地で働くソルジャードッグをはじめ、警察犬や災害救助犬、盲導犬やセラピードッグ、オリンピック/パラリンピックの伴走ランナーに至るまで、イヌと人間の共生が広がっている現代社会。戦争で傷ついた人間たちに、愛と信頼を教えてくれる忠実なイヌの姿に、きっと誰もが心打たれることだろう。是非とも劇場で、その深い感動を味わってほしい。(Movie Walker・文/久保田 和馬)

フランス版“忠犬”物語『再会の夏』から場面写真が一挙に解禁!


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「戦場シーンの一部を除いて代役なしで演じ抜いたイェーガー。しかも一部のシーンで代役を務めたのはイェーガーの父であるカルマだったそう。」

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