観葉植物にウサギのDNAを混ぜたら、強力な空気清浄機になった | ニコニコニュース
普通に暮らしていても有害物質を吸い込んでいる可能性がある。家具や建材、壁紙に使用されているホルムアルデヒドや大気中のクロロホルムなどだ。
観葉植物がそうした空気に漂う有害物質を除去してくれることはよく知られているが、しっかり部屋の空気をきれいにするには、30m2あたり大きな観葉植物を2つ置かねばならないという。
ところが、アメリカ・ワシントン大学の研究者が、ありふれた観葉植物の空気清浄パワーを一気に強化する方法を考案した。
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ポトスにウサギのCYP2E1遺伝子を移植
研究者たちは、ポトスにウサギのある遺伝子を移植してみた。
この遺伝子は、ベンゼンやクロロホルムなど、一般家庭でよく見られる多くの有害物質を分解できる「CYP2E1」という酵素の情報を持つものだ。
じつはこの酵素、アルコールを分解してくれる酵素で、これをたくさん持つ人ほどお酒に強くなるというものだ。
実験では、ウサギから採取したCYP2E1遺伝子をポトスのゲノムに移植し、これを容器に入れてから中にベンゼンとクロロホルムガスを注入した。
ウサギのDNAを移植したポトスに空気清浄効果を確認
3日後に容器内のガス濃度を確認すると、ウサギのDNAを移植したポトスを入れた容器内の濃度が大幅に低下していたことがわかった。
一方、対照実験として用意された、何も手を加えていないポトスを入れた容器と植物を入れていない容器では変化がなかった。
市販の空気清浄機に匹敵する清浄力
研究チームによると、この生きた空気清浄機のパワーは一般に市販されている空気清浄機にも匹敵するという。
ただし研究論文は、普通の空気清浄機に比べた場合のウサギDNA植物のメリットについて一言も触れていない。家電と比べて、価格や環境への負担という点で違いがあるのか知りたいところだ。
だが、たとえそうした点で従来の家電とまったく変わらないのだとしても、植物と動物のハイブリッドが家の中にあるというだけで、未来に生きている気分になるのではないだろうか?
心なしか植物がウサギに見えてきたり見えなかったり。
この研究は学術誌『Environmental Science & Technology』に掲載された。
References:Scientists added rabbit DNA to a houseplant, and now it’s an air purifier – BGR/ written by hiroching / edited by parumo
全文をカラパイアで読む:http://karapaia.com/archives/52269255.html
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(出典 news.nicovideo.jp)
すごく不思議な話です。
植物と動物を融合させてあらたな生物をつくるっていうことかしら?
SFっぽいですね。